1.歯を失う原因の1位は歯周病
歯周病は、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間に溜まる歯垢(プラーク)の中の細菌によって引き起こされます。歯周病の進行に伴い細菌が増殖し、やがて炎症が広がり骨を吸収してしまい大切な歯を奪ってしまいます。
Periodontal
歯周病|うのもりモール歯科クリニック|「鵜の森町」「蘇我」の歯科・訪問歯科
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当院では全ての人が歯周病の正しい知識を持ち、歯周病の人もそうでない人も一度検査を受け対策していただければと考えております。そうすることで、将来起こりうるリスクを大幅に軽減することができます。
歯周病は下記の6つ内容を覚えていただければと思います。
歯周病は、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間に溜まる歯垢(プラーク)の中の細菌によって引き起こされます。歯周病の進行に伴い細菌が増殖し、やがて炎症が広がり骨を吸収してしまい大切な歯を奪ってしまいます。
歯周病は歯ぐきの病気と思われがちですが、実際は歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
歯は歯ぐきではなく骨で支えられています。どんなに虫歯がない健康な歯や、高額な被せものをした歯でも、骨がないと歯をお口の中に留めておくことはできません。
一度なくなってしまった骨は回復が困難です。条件が整えば、再生療法で人工の骨や、骨ができるよう誘導するお薬で、ある程度回復することができます。しかし、基本的にはこれ以上骨を喪失させないとういうことが、歯周病治療の目標になります。
歯垢(プラーク)1㎎の中には約10億個の細菌が住み着いているといわれ、虫歯や歯周病を引き起こします。その中でも歯周病を引き起こす細菌が多く存在しています。歯周病菌は酸素を嫌うので酸素の少ないポケットの深いところに住み着きます。
歯周病菌が肺や血液を通じて全身をめぐり、さまざまなトラブルを引き起こすことがあります。病気の原因を探していたら、なんとそれが歯周病だった…というケースも少なくありません。例えば糖尿病、骨粗しょう症、腎不全、動脈硬化、などがあります。
治療・予防のメインとなるのがお家での歯ブラシとプロによるクリーニングになります。但し、歯石とよばれる、石のように硬くなった状態では歯ブラシでは落ちません。実はこの歯石は細菌の塊です。歯医者さんで除去してもらいましょう。歯周病を甘く見ず、予防とともに早期治療に努めましょう。
軽度
歯ぐきに炎症が起き、歯との間「歯周ポケット」が深くなります。痛みはまだありませんが、ブラッシング時に出血することがあります。
中等度
炎症が深まり、歯周病菌が顎の骨にまで達しています。歯周ポケットが深くなり、歯はグラグラしはじめます。
重度
顎の骨が半分以上溶けています。
歯周ポケットがかなり深くなり、歯はグラグラに。歯ぐきからは膿が出て口臭も増します。ここまでくると、最終的に歯は抜け落ちてしまいます。
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歯周基本治療
TBI(清掃方法の指導、歯周病の理解):現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解し、正しいブラッシング方法を学んでいきます。特に清掃方法の習得は生涯の財産になります。このときに信頼できる衛生士さんと出会えるのがベストです。
また、一度の指導で100点の清掃ができる人はなく、早い段階で指導を受け、定期的に確認していくことをお勧めします。
スケーリング(超音波による歯石、プラーク(汚れ)の除去):歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したものです。歯に付着しておりそれ自体の病原性はありませんが、表面がでこぼこしていて、歯垢が付きやすいため、一般的に超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます。
SRP(スケーリングでとれない歯石の手作業による除去):歯周病の原因である歯石、プラークを除去する治療です。
歯医者さんに毎日通うことは不可能ですので、お口の清掃の9割を占める、ご自身での清掃方法を習得し、併せて細菌の塊である歯石を除去し、歯周病菌が少ない環境にすることを目指しています。
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歯周外科
基本治療で取りきれない歯石の除去、歯周病で溶けて凸凹になった骨の形態の修正、状況により再生療法で骨の再生を促します。また、状態の悪い歯を抜歯し、他の歯に悪い影響を及ぼさないようにします。重度に進行している方で歯周ポケットは5mm以上です。基本治療終了後、必要な方のみ行います。
基本的に保険診療で行います。
再生療法など、特別な材料と手技を行う場合は自由診療となります。
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メンテナンス
歯周病は治療終了後が本当のスタートです。治療が終わった後に継続して、良い状態を維持することをいいます。そのためには、歯科医師のチェックと歯科衛生士による専門的なお口の清掃(クリーニング)を定期的に行います。最低でも半年に1回は定期的にチェックを受けましょう。進行した歯周病の治療が終わった方は、1~3ヶ月のサイクルで来院し安定した歯茎の状態を管理していくことが大切です。