
見逃してはいけない症状とそのサイン
てんかん児において、睡眠時無呼吸や関連する症状は、心臓突然死リスクにもつながる重大なサインとなります。見過ごされやすい夜間の異変や日中の変化も、実は危険信号である可能性があります。
ここでは、特に注意すべき代表的な症状と、その見逃しやすいポイントを整理します。下記のようなサインが当てはまる場合、睡眠時無呼吸や発作の変化を疑い、早めの対処や専門医への相談を意識してみてください。
- 夜間にいびきや呼吸が止まる様子がある
- 朝起きたときに頭痛やだるさが続く
- 日中の眠気や集中力の低下が目立つ
- 発作の頻度や様子が変わる
それぞれの症状が示すサインと注意すべき理由について、個別に詳しく見ていきましょう。
夜間にいびきや呼吸が止まる様子がある
夜間に強いいびきが聞こえたり、呼吸が数秒から十数秒止まるような様子が見られた場合は、睡眠時無呼吸の可能性を疑う必要があります。特に、てんかん児は睡眠中に呼吸の乱れが発作と重なりやすく、無呼吸による酸素不足が脳や心臓への負担となりやすい傾向です。
家族が夜間の様子を観察した際に、呼吸が止まった後に大きく息を吸い込む、苦しそうに寝返りを打つなどの行動が見られた場合、単なる寝相や癖と片付けず、医師への相談を考えることが大切です。
朝起きたときに頭痛やだるさが続く
朝の目覚めが悪かったり、起床後に頭痛や全身のだるさが続く場合も、夜間の睡眠時無呼吸が関係している可能性があります。夜間に十分な酸素が体内に行き渡らず、睡眠の質が低下すると、翌朝の体調不良として表面化しやすくなります。
てんかん児の場合、こうした症状が慢性的に続く場合は、発作のコントロールが悪化するサインにもなり得ます。日々の体調の変化を記録し、医療機関で相談することで、早期の対応につなげることができるでしょう。
日中の眠気や集中力の低下が目立つ
日中に強い眠気を感じたり、学校や日常生活で集中力が続かないといった変化が見られる場合も、夜間の睡眠障害が関わっている可能性があります。特にてんかん児では、睡眠の質が低下すると発作のリスクが高まることがあります。
本人が「眠い」「ぼーっとする」と訴えるだけでなく、授業中に居眠りが多くなった、普段できていたことにミスが増えた、などの行動変化にも注意が必要です。周囲の大人が変化を見逃さず、必要に応じて医療機関に相談することが大切です。
発作の頻度や様子が変わる
発作の回数が増えたり、これまでと異なる様子で発作が起きる場合、睡眠時無呼吸が悪化しているサインかもしれません。夜間の無呼吸による酸素不足は発作の誘因となりやすく、発作の種類や発生タイミングにも影響することがあります。
これまで安定していた発作が急に頻度を増した、発作の持続時間が長くなった、回復に時間がかかるようになったといった変化は、早めに主治医に報告しましょう。発作日誌や動画記録も診断の助けとなります。



