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口腔ケアとアテローム性動脈硬化症の関係―炎症が血管へ与える影響

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口腔ケアとアテローム性動脈硬化症の関係―炎症が血管へ与える影響|うのもりモール歯科クリニック|「鵜の森町」「蘇我」の歯科・訪問歯科

2. 口腔ケアとアテローム性動脈硬化症の関係―炎症が血管へ与える影響
口腔ケアとアテローム性動脈硬化症の関係は、近年注目が高まっています。特に口腔内の炎症が血管にどのような影響を及ぼすかを理解することは、全身の健康維持に欠かせません。

ここでは、口腔内の炎症が血管の状態にどのように影響し、歯周病と動脈硬化との関連、さらには炎症が血管の健康を左右する具体的なメカニズムについて解説します。

2.1. 口腔炎症が血管に影響
口腔内で発生する炎症は、単に歯や歯茎の問題にとどまりません。炎症が長期間続くと、細菌や炎症性物質が血流を通じて全身に広がり、血管の内側にダメージを与えることが知られています。

とくに、口腔内の細菌が血管壁に付着すると、血管の柔軟性が低下し、動脈の内側に炎症が起こりやすくなります。このような状態が慢性化すると、血管内でプラークと呼ばれる沈着物が形成され、アテローム性動脈硬化症のリスクが高まります。口腔の炎症を日頃から抑えることが、全身の血管健康を守る基盤となるのではないでしょうか。

2.2. 歯周病と動脈硬化の関連性
歯周病は、口腔内の炎症が慢性的に続く代表的な疾患です。歯周病による炎症が血管内に波及すると、血管壁に脂質や細胞が蓄積しやすくなり、動脈硬化が進行します。

最近の研究では、歯周病のある人は動脈硬化性疾患の発症リスクが高まることが示されています。具体的には、歯周病を持つ人々の間で脳梗塞などの血管障害が多くみられています。歯周病予防は、単なる口腔の問題解決にとどまらず、動脈硬化や脳血管疾患のリスク低減にも有効な手段といえるでしょう。

2.3. 炎症が血管の健康を左右
血管の健康維持には、炎症コントロールが重要です。口腔内の炎症が持続すると、血管内皮細胞がダメージを受け、血管が硬くなりやすくなります。

その結果、血流が悪化し、血管が詰まりやすい状態が生まれます。とくにアテローム性動脈硬化症では、炎症が引き金となり、血管内にプラークが形成されやすくなります。日常的な口腔ケアを徹底し炎症を抑えることが、血管のしなやかさを保ち、脳梗塞などのリスクを下げるために不可欠です。