歯の本数が減ることによるリスク
歯の本数が減ることでさまざまなリスクが生じます。まず、しっかりとした食事ができなくなるため、栄養不足に陥る可能性があります。そして、発音が不確かになり、コミュニケーションにも支障をきたします。さらに、口腔内のバランスが崩れ、他の歯や歯茎に負担がかかることによって口腔全体の健康が損なわれるのです。
1. 歯周病と全身疾患のリスク
歯が減ると歯周病のリスクが増します。歯周病は歯茎に炎症を引き起こし、長期的には歯を支える骨を破壊します。その結果、抜け歯が更に増えます。そして、歯周病が全身に及ぼす影響も無視できません。血液を通じて菌が全身に広がり、動脈硬化や心疾患のリスクが高まることが報告されています。したがって、歯周病は口だけにとどまらず、体全体の健康に深刻な影響を与えるのです。
2. 噛む力の減少が引き起こす問題
歯が減ると噛む力が低下します。これは食物を細かく砕くことが難しくなるため、消化器官に大きな負担をかけます。その結果、胃や腸に負担がかかり、消化不良や胃腸トラブルを引き起こす可能性があります。さらに、噛むことで脳に刺激が伝わり、認知機能が保持されると言われています。噛む力が減少することで、認知機能の低下や認知症のリスクも高まると言われています。
3. 動脈硬化や高血圧のリスク増大
歯の本数が減ることで、動脈硬化や高血圧のリスクが増大します。これは、口腔内の健康状態が全身の血管に影響を与えるからです。歯周病菌が全身に広がることで、血管の内壁にダメージを与え、動脈硬化が進行します。さらに、血管が狭まるため血圧が上昇し、結果として高血圧が引き起こされやすくなります。このように、歯の本数の減少はさまざまな全身疾患のリスクを増大させるのです。