睡眠時無呼吸症候群のマウスピースってどんなのがあるの??
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に使用されるマウスピース(口腔補綴装置)は、
通常、患者の口腔内構造を変え、気道を開いて呼吸を安定化させるための装置です。
異なる種類やデザインのマウスピースがありますが、一般的なタイプについて簡単に紹介します。
1. **Mandibular Advancement Devices (MADs):**
– これは最も一般的なタイプのマウスピースで、歯科医師が特定の患者に合わせて作成します。
– MADsは、下顎を前方に進めることで気道を拡張し、気道の閉塞を減少させます。
– マウスピースの調整可能な部分により、患者の快適性や効果を最適化することが可能です。
2. **Tongue Retaining Devices (TRDs):**
– これは舌を前方に維持することで気道を開くデバイスです。
– 歯列に直接取り付けられるのではなく、舌に保持されます。
3. **Hybrid Devices:**
– 一部のマウスピースはMADsとTRDsの特性を併せ持つものもあります。
– 患者の状態や好みに合わせて選択されます。
4. **Boil-and-Bite Devices:**
– これらのマウスピースは、特定の設計に基づいて、患者が自宅で調整して使用できるものです。
– 沸騰した水で柔らかくなったマウスピースを噛んで形成し、患者自身の口腔に合わせます。
マウスピースはCPAP(連続陽圧換気療法)よりも患者の選好に応じて選ばれることがあります。
特に軽度から中等度のSASの場合、マウスピースは効果的であり、患者が治療を続けやすいという利点があります。
ただし、重度の症例や他の健康上の問題がある場合には、CPAPなどの他の治療法が検討されることがあります。
どのマウスピースが最適かは、歯科医師や専門医との相談に基づいて選びましょう。
患者の具体的な症状や口腔構造に基づいて、最適なマウスピースを提案することができます。