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心臓疾患と歯周病菌の関連

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心臓疾患と歯周病菌の関連|うのもりモール歯科クリニック|「鵜の森町」「蘇我」の歯科・訪問歯科

5. 心臓疾患と歯周病菌の関連

心臓疾患と歯周病菌の関連について、最近の研究で明らかになってきました。歯周病菌は、口の中だけでなく全身に影響を与えることがあるのです。特に、歯周病菌が血流に乗って心臓に達することで、心臓疾患を引き起こすリスクが高まるとされています。この関連性は、世界中の専門家が注目しているテーマです。また、歯周病の予防と治療が心臓の健康にも寄与することが示唆されています。

 

5.1. 歯周病菌が心臓に与える影響

歯周病菌が心臓に与える影響は、多岐にわたります。まず、歯周病菌が血流に入り込むと、心臓の血管に炎症を引き起こしやすくなります。これにより、血管が狭くなり、血流が悪化します。その結果、心臓に負担がかかるのです。また、歯周病菌は心臓の組織でも炎症を引き起こすことがあり、これが心臓の機能を低下させる原因となります。

さらに、歯周病菌が生成する毒素は、血管内膜を傷つけることが知られています。この結果、血栓が形成されやすくなり、心筋梗塞などの深刻な心臓疾患を引き起こすリスクが高まります。歯周病菌と心臓疾患の関係は、多くの研究で確認されており、この知識は予防や治療に大いに役立ちます。

 

5.2. 動脈硬化と歯周病菌

動脈硬化と歯周病菌の関連性も無視できません。動脈硬化は、血管の内壁に脂肪が蓄積し、血管が硬く狭くなる状態を指します。歯周病菌の存在は、この動脈硬化を促進する一因とされています。歯周病菌が血管内に侵入すると、炎症反応が引き起こされ、これが動脈硬化を進行させるのです。

また、歯周病菌は免疫反応を引き起こし、これが動脈の硬化やプラーク形成を助長します。このプラークが破裂すると、血栓が形成されやすくなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるのです。歯周病と動脈硬化の関係性を理解することで、早期の予防と対策が可能になります。

 

5.3. 心筋梗塞リスクの増加

心筋梗塞リスクの増加には、歯周病菌が大きく関与しています。歯周病菌が血流に乗って心臓に到達すると、血管の内壁に炎症を引き起こします。その結果、血流が妨げられ、心筋に供給される酸素と栄養が不足します。この状況が続くと、心筋の一部が壊死し、心筋梗塞が発生するのです。

さらに、歯周病菌が心臓の血管にプラークを形成し、これが血管を詰まらせる原因となります。このプラークが破裂すると、急激に血栓が形成され、心筋梗塞が発生しやすくなることが知られています。歯周病の管理と治療が、心筋梗塞を予防するために重要なのです。したがって、口の健康を保つことが全身の健康にも寄与するのです。