
2. ブリッジ・義歯・インプラントの特徴と選び方の基準
歯を失った際の補綴治療には、ブリッジ、義歯、インプラントの3つが代表的です。それぞれに構造や使い心地、見た目の自然さなど異なる特徴があり、適した治療法を選ぶには総合的な判断が必要です。選択時には、ライフスタイルや口腔内の状態、費用面など複数の基準をしっかり考慮することが重要です。ここでは3つの補綴法の特徴をわかりやすく比較し、選択時に知っておきたいポイントを解説します。
・構造・機能・見た目に大きな違いがある
・ライフスタイルや年齢、健康状態も選択基準になる
・費用や治療期間も大きな決定要素となる
・将来のメンテナンスやケアも重要な視点
2.1. ブリッジは固定式で安定
ブリッジは失った歯の両隣の健康な歯を削り、橋渡しのように人工の歯を固定する方法です。固定式のため違和感が少なく、自分の歯のような感覚で噛むことができる点が大きな利点です。また、装着したまま通常通りの食事や会話ができ、日常生活に支障が出にくいのも特徴です。ただし、両隣の歯を削る必要があり健康な歯に負担をかける点や、ブリッジ下の清掃が難しいため丁寧なケアが求められます。しっかりとした安定感を求める方や、見た目を重視したい方には有力な選択肢となります。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| ————- | ————————————– |
| 装着方法 | 両隣の歯を削って人工歯を固定 |
| メリット | 固定式で安定・自然な噛み心地 |
| デメリット | 健康な歯を削る必要・清掃の工夫が必要 |
2.2. 義歯は取り外し可能で手軽
義歯(入れ歯)は、1本から複数本までの歯を補うことができる取り外し式の補綴装置です。大きな治療をせずに済むため手軽に始められ、費用も比較的抑えやすいのが魅力です。素材も金属製や樹脂製などバリエーションがあり、食事や睡眠時に自分で着脱できる利便性があります。ただし、装着時の違和感や外れやすさを感じる場合があり、日々の清掃や定期的な調整が欠かせません。費用を抑えたい場合や、他の治療が難しい方に向いています。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| ————- | ————————————– |
| 装着方法 | 取り外し式で自分で着脱可能 |
| メリット | 治療が簡単・費用を抑えやすい |
| デメリット | 違和感や外れやすさ・こまめな調整が必要 |
2.3. インプラントは自然な見た目
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込んでその上に人工の歯を装着する方法です。独立して機能し、周囲の歯に負担をかけないため長期的に安定した結果が期待できます。見た目も自然で、自分の歯に近い使い心地を得やすいのが特徴です。ただし、外科手術が必要であり、治療期間や費用も他の方法より多くかかります。見た目や機能性を重視する方、長期的な安定を求める方に適しています。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| ————- | ————————————– |
| 装着方法 | 顎骨に人工歯根を埋め込み人工歯を装着 |
| メリット | 見た目が自然・周囲の歯に負担をかけない |
| デメリット | 外科手術が必要・治療期間と費用が多い |



